中国人女性から英語学習について学んだこと

by Gareth, June 16, 2017

2006年1月のさわやかに晴れ渡ったある日。私は日本のビジネス英会話学校で非常勤講師として働いていました。 TEFL(Teaching English as a Foreign Language)の研修を受け、6年の教授経験を経て、語学をどのように教え、学習するかについてはそれなりの知識をつけてきたと感じていました。その日のレッスンスケジュールを確認すると、おそらく中国出身の方であろう名前があり、地球の違う場所からやってきたかもしれない新しい生徒さんに会うのを楽しみにしていました。一生忘れられない特別レッスンを受けることになるなどとは思ってもいなかったのです。

ふらっと歩いて教室に入りその新しい生徒さんに元気よく挨拶をして、レッスンを始めようと腰掛けました。私がすぐに目を奪われたのは、普段のレッスンと全く逆の生徒さんの行動、彼女は私の予想を裏切って即座に私に質問を投げかけ始めたのです。次々に私の身の上についての質問やそれに関連した奥の深い質問を投げかけられました。彼女の英語は中級レベルで当然いくつか間違いはあったので、私はそれらをメモに取りながら会話を続けました。質問に答えるうちに彼女が愛知県内にある大学の言語学の教授であり、言語を学ぶことが彼女のいきがいであることが分かりました。その頃彼女は母国語の中国語、韓国語、日本語、スペイン語そして英語の5か国語を話していました。

世間話の後、彼女が私の書いたメモについて質問したので、私は彼女が会話の中で使った言葉の間違いについて訂正をしました。彼女は私が訂正したすべての単語、フレーズ、質問をメモに取り、さらに先を行きます。それらの新しい言葉について、その使い方の例を聞き出し、メモして、正しく使えているかを確認するために独自の文章や質問を書き込みます。それが終わると、紙とメモを前において会話を続けます。そして衝撃を受けたのが、今私が教えた新しい言葉を器用に会話の中に取りこんでいく事です。新しい言葉を自然な流れで使えるように会話を操り、私が教えたすべての単語とフレーズを巧みに会話の中に編み込んでいくのです。もちろん時々間違えますが、私がメモを取ると後でそれについて質問してくれます。質問し、例を求めてメモを取り、実用練習を行い、新出の単語やフレーズや質問を会話の中に滑り込ませるという一連の流れが80分の間続きました。私は彼女の言語習得のプロセスに畏敬の念を覚え、あの日のレッスンのことは今でもよく覚えています。言語習得に真剣に取り組む人の姿を見ることが出来た幸運に、これからもずっと感謝すると共に、みなさんに彼女を手本にして語学学習に取り組んでいただきたいと思っています。

あの日彼女から学んだ3つのポイントを皆さんと共有したいと思います。

      
  1. レッスンの最初から積極的に取り組み、教師から会話に引き込んでもらうのを待たず、教師やクラスメイトとの会話の口火をあなたが切りましょう。
  2. 新しい言葉の意味を学ぶには足りないかもしれませんが、実用例を聞いたり、辞書で例文を確認することで、それが頻繁に使われる文脈や状況を学ぶことが出来ます。
  3. 一番重要なポイントはこれ。学んだ言葉を使ってください!習ったらすぐに、教師やクラスメイトとの会話で新しい言葉を繰り返し 使ってみることです。ラッキーにもレッスン外で使うチャンスがあれば是非使ってみましょう。

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